ZoomでYouTubeを共有する方法|音が出ない原因と、見落としやすい注意点

保存・共有

はじめに|画面は映るのに、音だけ届かない

オンライン会議で動画を見せようとして、「映像は見えるけど音が聞こえません」と言われた経験はないでしょうか。ZoomでYouTubeを共有するときに、いちばん多いつまずきがこれです。

原因ははっきりしています。Zoomの画面共有は、初期状態ではパソコンの音を送りません。マイクが拾った自分の声は届きますが、パソコンの中で鳴っている音は別扱いになっているためです。設定をひとつオンにするだけで解決します。

この記事では共有の手順と音声の設定、カクつくときの対処、参加者が共有できないときのホスト側の操作を順に説明します。最後に、操作とは別にYouTubeの利用規約から来る注意点にも触れます。ここは他ではあまり語られませんが、社外向けに使うなら知っておいたほうがよい部分です。

手順|ブラウザでYouTubeを開いて画面共有する

  1. 先にブラウザでYouTubeを開き、見せたい動画を表示しておきます(一時停止しておくと安心です)

  2. Zoomのミーティング中に、ツールバーの「画面共有」をクリックします

  3. 共有するウィンドウの一覧から、YouTubeを開いているブラウザを選びます

  4. 同じ画面にある「サウンドを共有」にチェックを入れます

  5. 「共有」をクリックし、動画を再生します

大事なのは4番目です。ここを飛ばすと、冒頭で触れた「映像だけ届く」状態になります。共有を始める前にチェックを入れる習慣をつけておくと確実です。

動画をあらかじめ開いておく理由もあります。共有を始めてから動画を探すと、検索履歴やおすすめ動画が参加者に見えてしまうためです。

音を相手に届ける設定

音声共有のオプションは、共有するウィンドウを選ぶ画面に用意されています。Zoomの公式ドキュメントでは「Share Sound(サウンドを共有)」と呼ばれています。

共有を始めたあとでもオンにできる

チェックを入れ忘れたまま共有を始めてしまっても、やり直す必要はありません。公式ドキュメントによると、共有中のツールバーから「詳細」を開いて音声共有を有効にできます。会議を止めずに対応できるので、覚えておくと落ち着いて対処できます。

モノラルとステレオを選べる

「サウンドを共有」の横にある矢印を開くと、「モノラル」と「ステレオ(Hi-Fi)」を選べます。会話中心の動画ならモノラルで十分ですが、音楽やライブ映像を聞かせたいときはステレオを選ぶと印象が変わります。ただしステレオは通信量が増えるため、回線が不安定なときはモノラルのほうが安定します。

音量が小さいと言われたら

参加者に届く音量は、YouTubeプレーヤー自体の音量スライダーにも左右されます。パソコン側の音量だけ上げても、プレーヤーが絞られていれば小さいままです。共有を始めたら「聞こえますか」と一度確認しておくと、後から気まずくなりません。

カクつく・画質が落ちるときは

「動きがカクカクする」という場合は、Zoom側の最適化オプションを使います。

共有するウィンドウを選ぶ画面に、「ビデオ共有に向けて最適化する」(バージョンによっては「ビデオクリップに最適化」と表示されます)というオプションがあります。動画を見せるときはこれをオンにすると、動きがなめらかになります。

注意したいのは、ブラウザのウィンドウを共有する場合、このオプションは自動ではオンにならないことです。Zoomの公式ドキュメントでも、動画共有サイトの動画を見せるときは画面共有をしたうえで自分で最適化を選ぶよう案内されています。自動で有効になるのは、Zoomに動画ファイルを読み込ませて共有する場合だけです。

解像度が落ちることもある

共有している映像が1080pを超えている場合、Zoomは通信量を抑えるために解像度を下げます。公式ドキュメントによると、このときCPU使用率が上がり、画質はむしろ悪くなります。4Kのまま共有するより、YouTube側の画質設定を1080p以下にしてから共有したほうが、結果的にきれいに見えます

症状

対処

動きがカクつく

共有オプションの「ビデオ共有に向けて最適化する」をオンにする

画質が粗い・パソコンが重い

YouTube側の画質を1080p以下に下げてから共有する

音が途切れる

サウンド共有をステレオからモノラルに切り替える

それでも改善しないときは、回線そのものが足りていない可能性があります。Zoomは全画面のHD共有に上り・下りとも1.5Mbps以上を求めています。共有する側が有線接続に切り替える、他のアプリを閉じる、といった対処が効きます。

参加者が共有できない・スマホから共有したいとき

「画面共有」が押せないときはホスト側の設定

ホスト以外の参加者が共有しようとしてボタンを押せない場合、会議の設定で制限されています。これは参加者側では解決できません。ホストに次の操作をしてもらってください。

  1. ツールバーの「画面共有」の右にある「^」をクリックします

  2. 「詳細な共有オプション」を開きます

  3. 「共有できるユーザー」を「ホストのみ」から「全参加者」に変更します

Zoomの設定ドキュメントでも、共有できるユーザーをホストのみに制限できることが説明されています。会議の前に確認しておくと、当日あわてずに済みます。

「サウンドを共有」の項目自体が見当たらないとき

会議が複数の参加者による同時共有を許可する設定になっていると、音声共有や最適化のオプションが選べなくなります。チェックの入れ忘れだと思って探し続けても出てきません。同じ「詳細な共有オプション」から、同時共有を「1人の参加者のみ」に戻してもらってください。

スマホから共有したいとき

Zoomの公式ドキュメントは、動画共有まわりの手順をWindows・macOSのデスクトップアプリ向けに記載しており、モバイルアプリについては触れていません。スマホの画面共有は端末内の音声の扱いがパソコンと異なるため、「共有はできたのに音が届かない」が起きやすくなります。

確実に音まで届けたいなら、パソコンから共有するのが安全です。どうしてもスマホしかない場合は、次の「安全な代替手段」で触れるURL共有に切り替えるほうが確実です。

見落としやすい注意点|YouTubeの利用規約

操作の話とは別に、共有する前に知っておきたいことがあります。YouTubeの利用規約には、禁止事項として次の内容が書かれています。

「不特定または多数の人のために、本サービスの動画を上映したり、音楽をストリーミングしたりすることはできません」

YouTubeは個人的・非営利的な視聴のためのサービスであり、大人数に向けて上映する使い方は想定されていません。目安として、次のように考えると判断しやすくなります。

場面

考え方

社内の打ち合わせで数人と参考資料として一緒に見る

実務上、問題になりにくい

社外向けのセミナー・ウェビナーで上映する

URLを配って各自に見てもらう形に切り替える

有料の講座やイベントで見せる

権利者の許諾を確認する

安全な代替手段

判断に迷うときは、動画のURLを共有して、各自に見てもらう方法が確実です。参加者はそれぞれ自分の環境で再生することになるため、規約上の懸念がありません。音ズレや回線負荷の問題も起きません。

「この部分だけ見てほしい」という場合は、時間を指定したリンクを送ると親切です。作り方はYouTubeの時間指定URLの作り方にまとめています。

この記事のまとめ

  • 動画は先に開いておき、ブラウザのウィンドウを共有する

  • 「サウンドを共有」にチェックを入れないと音は届かない

  • 入れ忘れても、共有中のツールバー「詳細」から有効にできる

  • ブラウザ共有では「ビデオ共有に向けて最適化する」を自分でオンにする

  • 参加者が共有できないときは、ホストが「詳細な共有オプション」を変更する

  • 大人数への上映は利用規約上の想定外。URLを配って各自に見てもらうのが安全

#YouTube活用#共有#Zoom#オンライン会議

おすすめの記事

YouTubeをインスタで共有する方法|ストーリーズ・DM・プロフィール別に解説
保存・共有

YouTubeをインスタで共有する方法|ストーリーズ・DM・プロフィール別に解説

YouTubeの動画をInstagramで紹介する方法を、ストーリーズのリンクスタンプ・DM・プロフィールの3つに分けて解説します。フィード投稿ではリンクが押せない理由と、動画そのものを転載するときの著作権の線引きもまとめました。

#YouTube活用#共有#Instagram
YouTubeをLINEで共有する方法|送る・一緒に見る・相手にバレるのか
保存・共有

YouTubeをLINEで共有する方法|送る・一緒に見る・相手にバレるのか

YouTubeの動画をLINEで送る手順を、スマホアプリとパソコンの両方で解説します。共有メニューにLINEが出ないときの対処、通話しながら一緒に見るパーティー機能、「共有すると相手にバレるのか」という疑問への答えまでまとめました。

#YouTube活用#共有#LINE
YouTubeの時間指定URLの作り方|見せたい場面から再生されるリンクを共有する
保存・共有

YouTubeの時間指定URLの作り方|見せたい場面から再生されるリンクを共有する

YouTubeで「◯分◯秒から再生されるリンク」を作る方法を、パソコンとスマホアプリそれぞれの手順で解説します。URLの t= が何を表すのか、終了時間を指定できるのかまで、実際に動かして確かめた内容をまとめました。

#YouTube活用#共有#時間指定
YouTubeのコメントで時間指定する方法|青いリンクにならない原因も解説
再生・視聴

YouTubeのコメントで時間指定する方法|青いリンクにならない原因も解説

YouTubeのコメント欄でよく見かける「12:34」の青いリンク。あれを自分で書く方法を解説します。半角で分:秒と書くだけでリンクになる仕組みと、青くならないときに確認したいポイント、並び替えの「時間指定」との違いまでまとめました。

#YouTube活用#コメント#時間指定
YouTube再生リストの作り方|「保存」を押しても選べないときの正しい手順
再生・視聴

YouTube再生リストの作り方|「保存」を押しても選べないときの正しい手順

YouTubeの再生リストの作り方を、iPhone・Android・パソコン別に解説します。スマホで「保存」を押すと自動で後で見るに入ってしまう仕組みと、そこから新しい再生リストを作る手順、公開設定の選び方、並べ替えのコツまでまとめました。

#YouTube活用#再生リスト#整理
YouTubeの非公開動画は見られる?「見られるサイト」の正体と、いま試せること
困ったとき

YouTubeの非公開動画は見られる?「見られるサイト」の正体と、いま試せること

「YouTubeの非公開動画を見る方法」を探している方に向けて、非公開・限定公開・削除の違いを整理し、それぞれで本当にできることを解説します。見られなくなった動画をたどる手順と、「見られる」と謳うサイトの実態もまとめました。

#YouTube活用#非公開#限定公開